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『スキップとローファー』新話 ― おミカと迎井君、まさかの同時失恋回

『スキップとローファー』の新話が公開されました。今回も高松先生にしてやられた、という感想を先に書いておきます。

卒業回からの、まさかの2月戻り

直前のエピソードは1年上の先輩たちの受験譚でした。兼近先輩、高峰先輩、風上先輩、それぞれ猛烈な大学受験を乗り越えて(まあ兼近先輩だけは例によって苦労した形跡がまったく見えませんでしたが)、3月、無事高校を卒業していった。あーいい話だなあ、と本当にしみじみしていた矢先に、ふと気づいたわけです。

「あれ、2月のバレンタインイベント、スルーされた?学園青春モノなのに?!」

そう思った直後の新話が、3月からちょっと時間を戻した2月の話だった。ああよかった、ちゃんとバレンタインやってくれるんだ、と安心したのも束の間。

いきなり失恋、しかも二人

開幕、おミカと迎井君が同時に失恋しています。

さすが高松先生。本当に先が読めない。いや、でもこうして終わってから振り返ると、兆候はちゃんとあったのかもしれません。

おミカと迎井君の新恋人、二人とも文化祭マジックというか、登場の仕方が本当に「とってつけた感」満載の新キャラだった。迎井君の彼女に至っては他校の生徒です。志摩君が彼女について評した「恋愛気質」「高学歴高身長をハントしにきただけ」という人物選定眼が、的を射すぎていて怖い。

前振りはちゃんとあった。読者としてその前振りに気づけなかったのは、自分の読みの浅さだなと反省しています。

おミカ、2年連続のバレンタイン失恋

そして思い出してほしいのですが、おミカは去年もバレンタインで失恋しているんですよね。去年は志摩君に振られて大変だった。それで2年連続これですから、普通だったら結構堪えるはずです。

なのに、本人意外とサラッとしている。これがおミカというキャラの強さでもあるし、失恋話の当日にちゃんとおミカの家に集まってくるみつみちゃんたち親友の存在も、きっと大きいんだろうなと思います。一人で抱え込まずに済む場所がある、というのは青春マンガの中でもなかなか丁寧に描かれない部分で、ここを地味にちゃんとやってくるあたりがこの作品の真骨頂だと思っています。

みつみちゃんらしい一場面

失恋して泣いているおミカに寄り添うため、みつみちゃんがナオちゃんに夜外出の許可を取りに行く、という場面がありました。これがすごくみつみちゃんらしい。

塾に通っていれば夜9時10時の帰宅なんて普通の感覚でしょうけど、みつみちゃんは塾に行っていない。だから「夜出歩く」ことに対する距離感が、ちゃんと家の人に許可を取りに行くという行動になる。こういう細部の積み重ねが本当にうまい作家さんだなと思います。

おまけ漫画「みつみちゃん官僚編」の破壊力

それと今回、おまけ漫画的に「みつみちゃん官僚編」も公開されたんですが、これがインパクトありすぎて、正直そっちに結構持っていかれた感も強い。

たった6ページでレギュラーメンバーを12人もさりげなく出してくる内容の濃さ。もちろんモブを入れたらもっといます。挙げ句の果てに最後は夢オチで、ベタすぎるんだけど「またやられた」感。

ちなみにこれ、講談社の人材募集企画の一環だったはずなんですが、漫画があまりに面白すぎて肝心の募集内容がまったく頭に入ってきません。本末転倒ではないか?兼近先輩なんか、人材募集そっちのけでアニメ二期の宣伝してるし。

で、結局バレンタインは

そういえばバレンタインは結局、おミカの口から一言出ただけでした。2月に戻ってもまあそんな感じで終わってしまうのか、というのが正直な感想です。

学園青春モノの王道イベントを真正面からやらず、その日に起きた失恋のほうを描く。これが『スキップとローファー』なんだろうな、と納得もしつつ、ちょっと寂しくもある。

何が言いたかったのか自分でもよくわからなくなってきましたが、要するに今回は本編とおまけ漫画含め、「そっちかよ」的に内部突っ込みの絶えない回であったと。来月はもう、何がでてくるかわからんなぁ。怖い怖い、、